歯の大切さ
「むし歯になったら、削って詰めものをすればいい」
「歳をとったら歯が抜けるので、入れ歯にするものだ」
このように考えてはいませんか…?
あなたの歯(永久歯)は、一生に一度しか生えてこない、かけがえのないものです。
お口の健康を守ることが、体の健康とも密接につながっていることをご存知でしょうか。
ふじの歯科医院では、健康を守るためにも、まず歯を大事にしてほしいと考えています。
歯の役割
歯の構造
各年代別の歯のお話
子供の歯のお話
大人の歯のお話
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3. 大人の歯の管理について
- 生活習慣とむし歯、歯周病
- 「むし歯」と「歯周病」の共通の原因として、間食や喫煙、自己流の歯磨きなどの生活習慣が大きく影響しています。初期であれば、生活習慣さえ改めれば「むし歯」と「歯周病」はかなり予防・改善できるのです。ただし、患者さまご自身の生活習慣を改める「自助努力」が必要不可欠となります。
- 治療をなるべく少ない回数に抑える
- 「むし歯になったら、そのたび治療すればいい」というのは間違いです。むし歯は治療後の詰め物や被せ物の隙間から再発することが多いです。そうして治療を重ねれば重ねるほど歯はもろくなっていき、最終的には歯を失うことにもつながります。抜けた歯の代わりに義歯を入れても、自分の歯のようにはしっかり噛めません。削った歯は二度と元に戻らないからこそ、できるだけ削らず残しておくことが重要なのです。削る治療をなるべく少なく抑えるためには、定期検診で早期発見・早期治療を行うことが重要です。
- 抜けた歯をそのままにしておかない
- 万が一歯を失うことになった場合、抜けてしまった部分は放置せず、入れ歯などで補う必があります。
抜けた歯を放置しておくと、その隣の歯が倒れてきて口腔内のバランスがどんどん崩れ、他の歯も失うことになりかねません。すると咬み合わせのバランスも崩れ、全身への影響も懸念されます。また、片方の歯だけで噛むようになり、顔貌にも左右差や歪みなどの変化が現れます。たった1本歯を失うだけで、口腔内以外にも大きく影響が出てくるのです。
痛みや症状がなくても、歯科医院で定期的に検査とクリーニングを受けましょう。
シニアの歯のお話
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「噛む力」と健康寿命の関係
「健康寿命」とは、寝たきりや痴呆などによる介護を必要とせず、健康で明るく元気に、自立して生活できる寿命のことをさします。
さて、大学の医療機関が1999年より6700人を対象に、「噛む力」と健康寿命の関係について継続的な追跡調査を行いました。(全国高齢者における健康状態別余命の推計 とくに咀嚼能力の関連について)
(健康余命は咀嚼能力に連動する)その結果、65歳を例にとると、歯に不具合がある人と歯に問題がなく快適に食事がとれる人とを比較すると、後者のほうが約3年も健康寿命が長いという事実が示されました。
歯の不具合を治して咬み合わせを調整することで、しっかり噛めて食事が快適にとれるようになったり、全身の歪みやバランスが整って肩こりの解消につながることもあります。
すると衰えていた体力も徐々に回復して、活動的に動くことのできる元気な心身が取り戻せるのです。
そのため「しっかり噛める歯にすること」は、70代や80代の方であっても決して遅くありません。人生を大きく変えるチャンスともいえるのです。
当院では、患者さまお一人お一人の「噛む力」の回復による健康長寿に貢献するため、治療後もメンテナンスのみで快適な歯を末永く使い続けられるような治療をめざしております。 -
誤嚥性肺炎のメカニズム
シニアの方や寝たきりの方は体力や免疫力が落ちているため、誤嚥性肺炎を起こす可能性があります。誤嚥によって食べ物や唾液が肺に侵入すると、歯周病菌が繁殖して炎症を起こしてしまうため、早期の治療が大切です。
誤嚥は特に睡眠中に起こりやすく、誤嚥を起こしてもむせなかったり、呼吸が苦しいなどの自覚症状がない場合もあります。知らず知らずに誤嚥を繰り返しているうちに、誤嚥性肺炎につながることがあります(不顕性誤嚥)。また、嘔吐で胃の内容物が気管に入った時も、誤嚥性肺炎が起こる場合があります。そのため食前・食後の口腔ケアと、食事中に誤嚥しないように気を付けることが重要です。特に要介護の方は、口腔内の衛生状態を常に良好に保つことで、不顕性誤嚥による肺炎を予防することができます。ふじの歯科医院では
訪問診療を行っています訪問歯科診療で行っていること
- 嚥下(飲み込み)のお悩みに対して、検査・運動・リハビリ指導を行います。
- 歯石取りなどのクリーニング、ブラッシング方法などの指導を行い、お口を清潔に保ちます。
- 入れ歯の新規作製、調整、修理を行い、摂食機能の維持に努めます。
- 歯を削る、歯石を取る、抜歯など、むし歯や歯周病の治療を行います。